qwerty_hybrid

2chでTsukilTBuQ氏にヒントをいただきましてqwerty_hybridと言う配列を作ってみました。qwertyローマ字ベースですので習得は容易だと思います(ver002になりました)。


概要

母音推定

 子音を入力されると、デフォルト設定のカナがいきなり表示されます。

例 : S->す

 このときに立て続けに子音を入力し続けるとカナが確定していきます。

例 : SNG->すなが

 もし希望のカナが出ない場合には母音を入力すると正しいカナに変わります。

例 : SE->せ

 母音のいくらかを省略できるローマ字だと思ってください。

確定カナ

特によく使うカナは専用キーが用意してあります。専用キーを押しても直前のカナ候補が確定します。

  • 「ー」: Atmark(@)
  • 「の」: C
  • 「と」: V
  • 「か」: 変換
  • 「ん」: 無変換
  • 「に」: SemiColon(;)
追加子音

いくつかの子音が追加でキーに割り振られています。「SH」と入力すると「すは」と出てしまうからです。Vは良すぎる土地に居座っているので追放。

  • x : sh
  • Q : ch
  • Colon(:) : v
長母音拡張

子音を入力した後にFもしくはLを入力すると長母音が入力されます。これは特に「-ai」の入力がややこしいので設けました。(「K(か),I」で「かい」が出そうだが「き」が出る)

  • F : -ai
  • L : -ou
  • Semicolon(;) : -ei
撥音「っ」

撥音「っ」は通常のローマ字と同じく子音の連打で入力できます。は専用キーのうち「かとの」の連打でも出ます。

拗音

k-Y-o等の拗音の「Y」は「J」で入力します。「Y」を押しても出ません。これは運指を改善するのと、意図しない動作(例:×MY->まよ ○MY->みょ)を防止するために比較的使用頻度の少ないJを使うことにしたものです。また、「J」を押した時点でk-Y-oと「ょ」が優先されます。aiを打つことによって「ゃゅ」に変わります。-ai、-ouに続けることもできます。
 そのほか、あまり一般的ではない拗音の入力方法は無効になっています。(例:×SJ(y)A->しゃ)これは、Jの入力を優先させるためです。

例外1

「を」はWを打てば出ますが、この後Aを押しても「わ」は出ません。「わ」はWWででます。これは「これをあげる」と言った文章でAを打ち間違いがちだからです。

例外2

以下のキーの連続は通常の規則から外れています。

  • Kと : こと
  • かR : から
  • Mの : もの
  • WR : わら
  • Xと : して
  • RR : られ
  • RRR : られる
  • MM : まま
  • RM : りま
  • NN : なに

解説

 プログラマー的な省略記法では子音のみで表現することがままあり(例:cmd(command)、wnd(window)、msg(message))これを日本語入力に応用できないかと常々考えていました。AZIKの特殊拡張のように限定されたパターン(ds->です、ms->ます)でならできるのですが、一般化された状況ではIMEの補助無しには不可能と思えました。
 ネックになったのはTN行の変化の多彩さで、デフォルトでどれかを選択する仕様にしてもイマイチ中途半端な結果に終わりました。
 ところが、最近いくつかのカナ行段のハイブリッド配列を作成した関係で行段にもいくつかの確定カナキーを置くのが有効であるとわかったので確定カナキーを使ってTN行を制御することを思いつきました。
 これで実用レベルになったと思います。



ベンチマーク

小梅配列さんのところの10万字サンプル(英字抜き)で集計したら
字数計 102,070

  • 通常ローマ字 : 180,310打鍵
  • qwerty_hybrid : 125,646打鍵
  • 小梅(私家版) : 135,952打鍵
  • hybrid_kana : 151,758打鍵

と言うなかなかの好成績が出ました。
(むしろ渾身の創作のhybrid_kanaの憤死ぶりも……)

download

 nodokaファイルですが、拡張子を変えればmayuでも動くはずです(中のインクルード文の拡張子も)
https://docs.google.com/uc?id=0Bwr_MDdxot9tYWMzNGEzNjctNDJiMC00ZWFhLTllNTUtNzc1YWY2ZmZlNTQy&export=download&hl=ja