ハイブリッド配列

カナ系配列と行段系配列を組み合わせた配列です。頻出字はカナ的に入力、レア字は行段的に入力するようにできています。


名称については「ハイブリッド配列」ではあまりにもそのままなので、たぶん変わります。


この配列を作った動機はAZIK(カスタマイズはしてある)を5年使ってみて、もう少し効率を上げたかったからです。他の配列もいくつか試しましたが結局AZIKに戻ってしまって、何で配列が身につかなかったのか悶々としていました。そうしたらアイデアが浮かんだので一からこさえてみることにしてみました。


背景事情として、私は特許屋です。
和英技術文書を主に打ち、傾向として漢語外来語の比率がかなり高くなっています。


例「クォータニオンを前記中間関数を媒介してアフィン変換を行う」


キーボードはRealForce、キー入れ替えはnodoka(mayu)を使っています。


【特徴】
・頻出字はカナ + レア字は行段
・一つのキーに複数の子音を割り当てている
・母音キーを3重に持っている
親指シフトキーにも文字を割り当てている
・親指系よりは親指を使わない
・表面の一打で出現率66%カバー(小梅の10万字データで)
・75%の拗音は2打で出る
・右手小指の右にはレア字を配置


【概要】
一つのキーに複数の子音を割り当てて母音キーを3重に持っています。これによって子音キーの数を減らして、空き地に頻出カナキーを割り当てています。母音キーのうち2重は裏ででしか打たないので表には色々好きに割り当てています。見た目はシフトキーが7つある月配列って感じです。


・一段目はカナっぽい雰囲気
えてしにけ ・ーc1たきc6
まうかとな くc2c3c4c5c7
。こあおつ っのです、
無変換「い」 変換「ん」


いわゆる親指シフトキーにもキーを割り当てています。本来の親指シフトよりは使用頻度が少ないし、シフトとしては使わないからキーボードを選びません。


・c1〜c7は子音が3つずつ割り当てられていて二段目に続きます。
c1 G/Z/ky
c2 S/M/sh
c3 R/D/J
c4 H/B/W
c5 Y/N/ch
c6 小文字/V/小文字y
c7 P/F


・二段目の母音は1〜3の3ヵ所に配置されています。
e2 u2 a2 × × × × × × ×
e1 u1 a1 o2 × × -Y a3 u3 e3
× × × o1 × × i3 × × ×
無変換「i1」スペース「i2」 変換「o3」


当初は母音を4重にして、拗音も全て2打で打てるようにしていましたが想像以上にごちゃごちゃして打ちにくかったので、素直に拗音キー「Y」を設けました。「ky」は消してもいいところだけど残してあるのは、対になる「K」が無いからです。


【その他】
打ち心地は月配列Ux系に近いと思いますが、より漢語外来語に特化しています。また親指に負荷を振っていますので、それ以外の各指の負荷は軽いはずです。


実のところ、月2-263から「いん」を無変換変換に動かして、濁点をスペースに置いたら十分なんじゃとも思えます。


【download】
nodoka用の設定ファイル。拡張子を変えればmayuでも動くはず
https://docs.google.com/uc?id=0Bwr_MDdxot9tNWYxNWU2NGQtMDNiYi00NjI4LTg2MWQtZmEwYzk2YzdjNGU2&export=download&hl=ja